SHUREは2023年4月5日に、デジタルワイヤレスシステム「GLX-Dシリーズ」の後継モデル『GLX-D+ デジタルワイヤレスシステム』を発売しました。

『GLX-D+ デジタルワイヤレスシステム』の代表的なラインナップは、以下の通りだ。

• GLX-D16+ギターペダル・ワイヤレスシステム
• GLX-D24+/SM58 ハンドヘルド型ワイヤレスシステム
• GLX-D24+/BETA58 ハンドヘルド型ワイヤレスシステム

我々取材スタッフは、SHUREのプロダクトマーケティングマネージャーの「柏井」氏と、広報担当者様へインタビューする機会を頂けたので、お二人のコメント取材スタッフのコメントを合わせて紹介させていただきたい。

製品概要について


『GLX-D+ デジタルワイヤレスシステム』は、複雑な操作を必要とせず、確実なワイヤレスシステムを望むミュージシャンや講演会主催者にとって完璧なソリューションです。

GLX-D+ワイヤレスシステムは、2.4GHz帯域を使用したデジタル方式を採用しています。スマート周波数管理機能により、周波数帯域を継続的にモニタリングし電波干渉を巧妙に回避し、完璧で信頼性の高い自由なワイヤレスパフォーマンスを実現します。ラックマウント型、テーブルトップ型、ギターペダル型受信機がラインナップされ、誰もが知っているSM58ボーカルマイクロホンを含むハンドヘルド、ラベリア、ヘッドセットなど幅広いマイクロホンの選択肢を提供します。

送信機と受信機が自動的にペアリングされるため、プラグインすればすぐに使用できることも特長の一つです。

SHUREのコメント

SHURE(柏井):『GLX-D+ デジタルワイヤレスシステム』はWi-FiやBluetoothで使われている2.4GHz帯域を利用しているので日本国内だけでなく海外でも免許なしで使える製品となっています。

SHURE(広報):店舗で購入してそのまま使えて海外に持っていってもそのまま使えるということが利点です。

旧製品に「+」が名称に追加されて新たに発売されました。4月5日に発売させていただいております。そして様々なSHURE製品と組み合わせて使えることが可能なワイヤレスシステムになっておりまして、用途に合わせて利用頂けます。ライブでのボーカル、セミナーや講演会などのイベントでは、「ハンドヘルド型ワイヤレスシステム」を使っていただき、ライブのステージ上で動き回りたいギタリストには「ギターペダル・ワイヤレスシステム」を使って頂くなど、さまざまなラインナップがございます。

SHURE(柏井):送信機と受信機の組み合わせを変更するような場合を除いて、電源を入れるだけで自動的にペアリングされるので、複雑な設定は一切不要でそのままお使いいただけるようになっています。”箱から出して電源を入れるだけでそのままお使いいただける”とイメージしていただければと思います。

そもそもデジタルワイヤレスシステムとは?

音響業界で使われているデジタルワイヤレスシステムは、主にライブ演奏やイベント、講演会などで使用されています。マイクに入力された音声や楽器から出力される音声をデジタル信号として無線で送信し、受信機で再生することができます。

このシステムは、アナログシステムと比較して、より高品質な音声伝送が可能であり、ノイズや干渉に強いという特長があります。また、多くのシステムでは、複数の送信機を同時に使用することができ、同時に複数の音声信号を伝送することができます。
一般的に、デジタルワイヤレスシステムは、多くのユーザーが使用する場合でも、信号の品質が低下することがありません。さらに、多重化や暗号化などの技術を使用して、より高いセキュリティレベルを実現することもできます。

デジタルワイヤレスシステム機器を開発するメーカーは、独自のデジタル信号伝送技術や暗号化技術を開発しています。(※GLX-D+は暗号化には対応しておりません。)

SHUREのコメント

SHURE(柏井):『GLX-D+ デジタルワイヤレスシステム』は、名前の通り伝送方式がデジタルですので、ダイナミックレンジも広く、音質の劣化がほとんどありません。ボーカルマイクロホン「SM58」・「BETA58」がそのままワイヤレス化したシステムだと理解頂ければと思います。

SHURE(広報):ボーカルマイクロホン「SM58」は、歌やスピーチにも両方に使える優れた製品です。歌手の中には「BETA58」を好む方もいますので、両方を選べるようなラインナップを用意しています。

※「BETA58」 は 「SM58」と比較して周波数特性は低音域と高音域が拡張されていますが、SHUREは必ずしも「BETA58」 が「SM58」よりも優れていることを意味するものではないとしています。

SHUREの誇るワイヤレスシステムとは

SHUREのコメント

SHURE(広報):SHUREと言えば、やはり「音に妥協しないブランド」だと思っております。確かに有線接続の方が音質面や遅延の有無の心配が無いという印象がありますが、弊社のワイヤレスシステムは有線と変わらないほどの音質を持ち、遅延も感じず途切れることの無い安心感を提供出来る製品となっています。

さらに弊社の製品には、周波数管理機能が備わっており、使用中は周波数帯域をモニタリングしています。もし少しでも電波干渉の発生や品質の低下が懸念される場合は、安全な電波にスムーズに切り替える機能が備わっています。

旧製品と比べた進化点は

旧GLX-D 新しいGLX-D+
•連続使用時間: 最大で11.5時間 •連続使用時間: 最大で17時間
• GLX-D6:1/4インチ・ギター出力のみ搭載
• 電源On/Offスイッチあり
• GLX-D6+:内蔵チューナーと新しく追加された6.3mmギター入力により、ペダルへの有線接続とワイヤレスを選択することが出来ます。
• On/Offスイッチなし。プラグを繋いだだけでオンになる仕様へ。
•GLX-D6充電用コネクター:Micro-B •GLX-D6+充電用コネクター:USB-Cに変更

SHUREのコメント

SHURE(柏井):新しい「SB904リチウムイオン充電池」によって、以前の製品と比べ連続使用時間が11.5時間から最大で17時間に大幅に向上しています。これは、一日を通した長時間にわたるイベントでも電池の交換をせずに使用し続けられるレベルのものです。

SHURE(広報):さすがに24時間までには至りませんでしたが…(笑) 本当に優秀な充電池だと思います。

──何時間ほどの充電になるのでしょうか?

SHURE(広報):急速充電にも対応しており、わずか15分の充電で約1.5時間の稼働時間を得ることができます。また、約3時間の充電で最大まで充電することが可能です。アーティストの中には、予備の電池を用意しておき、必要に応じて差し替えて使用する方もいます。

ギターペダル「GLX-D6+」には、新たに6.3mmギター入力が追加されまして、これによって有線接続と無線接続がスムーズに選択出来るようになっています。そして充電用コネクターがUSB-Cに変更されてより時代の流れに合わせて使いやすくなり、汎用性が高くなりました。

SHURE(広報):送信機のアンテナも以前に比べて丈夫で短くなり、破損の心配が減って取り扱いが簡単になりました。

 SHUREイチオシ「GLX-D16+ギターペダル・ワイヤレスシステム」について

SHUREのコメント

SHURE(柏井):「GLX-D16+ギターペダル・ワイヤレスシステム」はアマチュアからプロまで使っていただける製品となっていて、とても頑丈に作られていますし、チューナー機能がついています。

SHURE(広報):エフェクターボードの構成の中にチューナーを入れている方は、この製品でチューナーとワイヤレス化の2つの役割を賄えますし、エフェクターボードから電源を取って使って頂くことが可能です。

──これは受信機になるのでしょうか?

SHURE(柏井):その通りで受信機になります。エフェクターボードなどに組み込んで、ギターなどの楽器を扱うアーティスト側には送信機をストラップに取り付けていただくようなイメージです。受信機は送信機から受けた音声をPAに送る役割を持っています。

SHURE(柏井):マイクよりも「GLX-D16+ギターペダル・ワイヤレスシステム」の方が需要が高いのか、売れ筋の商品となっています。

柏井様・広報担当者様に聞くイチオシポイントは?

―― ここまで、製品について様々なことを伺いましたが、柏井様と広報担当者様に『GLX-D+ デジタルワイヤレスシステム』の推しポイントをそれぞれ伺ってもよろしいでしょうか。

SHURE(広報):ワイヤレスと聞くと良くわからないと感じる方が多いと思います。パフォーマンス中に無線が途切れてしまうことや使い方の複雑さについて不安を抱いている方が大半だと思われます。しかし、弊社の製品はこれらの懸念を払拭して、簡単に使えるようになっていることを皆さんにお伝えしたいです。これが私の推しの一言ですね!

SHURE(柏井):やはり推しの製品は「GLX-D16+ギターペダル・ワイヤレスシステム」ですね。
コロナが収束し、今後イベントの数が増加することが予想されます。アーティストたちは、パフォーマンスの自由度や表現力を高めたり、お客様と一体になるために、ワイヤレスシステムを導入していますが、その中でもSHUREの製品は他社の競合製品と比べても音声が途切れることなく音質の劣化も無く安心して使えると感じていただけると思います。ぜひ弊社の製品を活用していただければと思います。

―― 本日はお忙しい中、ありがとうございました。

インタビューの内容は以上となります。

今回の取材で、SHUREの『GLX-D+ デジタルワイヤレスシステム』について、その優れた音質や安定性について詳しくお話を伺うことができました。このシステムは、ミュージシャンやライブイベントにおいて、音楽をより豊かに表現するための重要なツールでもあり、セミナーや講習会などを行うプレゼンターにも最適なソリューションです。SHUREは、音に対する熱い想いと技術力を兼ね備え、常に最高の音楽体験を追求しています。『GLX-D+ デジタルワイヤレスシステム』は、その想いを具現化した素晴らしい製品であり、音を取り扱うユーザーには大変魅力的なものとなっています。是非、このシステムを使って、より深い音楽体験をしてみてください。

Shure (シュア)について

Shure(www.shure.com)は、およそ1世紀に渡って人々が驚くほど冴えわたるサウンドを世界に送り出してきました。1925年に設立され、その品質、性能、耐久性で知られているオーディオ機器の世界的リーディングカンパニーです。マイクロホン、ワイヤレスマイクシステム、インイヤーモニター、イヤホン/ヘッドホン、会議システムなど様々な音響機器をユーザーに届けています。クリティカルリスニングで、ここ一番の大事なステージで、スタジオで、そしてミーティングルームでも、いつでもShureがあなたを強力にバックアップします。
Shure Incorporatedは、米国イリノイ州ナイルズ(Niles)に本社を置き、米国、ヨーロッパ・中東・アフリカ、アジアに30以上の製造施設と販売拠点を有しています。

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『GLX-D+ デジタルワイヤレスシステム』製品ページhttps://www.shure.com/ja-JP/products/wireless-systems/glx-d_plus